
英語の勉強って、なかなか大変ですよね。
教科書を読んだり、単語を覚えたり、リスニングをしたり…現代は便利な教材やアプリがたくさんあるけれど、それでも「英語が話せるようになりたい」という願いはなかなか叶わないものです。
そんなとき、ふと気になりませんか?
インターネットもCDもスマホもなかった時代、昔の人は英語をどうやって勉強していたんだろうって。
実は、江戸時代から明治時代にかけての日本人は、驚くほど実践的で効果的な方法で英語を習得していたんです。
この記事では、昔の人がどうやって英語を学んでいたのか、その具体的な方法をご紹介しますね。
もしかしたら、現代の私たちが忘れてしまった大切な学習のヒントが見つかるかもしれませんよ。
昔の人は音読と暗唱を中心に英語を学んでいた

江戸時代から明治時代にかけて、日本人は主に「音読」と「暗唱」を中心に英語を勉強していました。
現代のように文法解説を詳しく読んだり、リスニングアプリを使ったりするのではなく、とにかく英語の文章を声に出して読み、覚えるまで繰り返すという方法だったんですね。
この学習法は「素読(そよみ)」と呼ばれ、もともとは漢学で使われていた勉強法でした。
意味を細かく理解する前に、まずは文章を声に出して読み、体に染み込ませる。
そして実際に使いながら、少しずつ意味を理解していく。
シンプルだけれど、とても理にかなった方法だったんですよね。
なぜ音読と暗唱が効果的だったのか
体で覚える学習法の威力
昔の人の英語学習法が効果的だった理由は、「頭で考える前に、体で覚える」というアプローチにあったんですね。
江戸時代の漢学では、意味を理解することなく声に出して暗唱する「素読」が採用されていました。
この方法は後に蘭学や英学でも取り入れられ、英語学習の基礎となったんです。
現代の脳科学でも、声に出して読むことで記憶の定着率が高まることが証明されていますよね。
昔の人は経験的にこのことを知っていたのかもしれませんね。
文法の呪縛から自由だった
興味深いのは、江戸時代の学習者は「正確に話さなければならない」という文法の呪縛に囚われず、積極的に英語を話そうとしていたということなんです。
これって、現代の日本人が英語を話すことに躊躇する傾向と大きく異なる点ですよね。
完璧を求めすぎず、まずは使ってみる。
間違えながら学んでいく。
そんな姿勢が、実は語学習得には大切なのかもしれません。
実用性を重視した学習スタイル
江戸時代から明治時代にかけて、英語は実用的なコミュニケーションツールとして積極的に学ばれていました。
試験のためでも、資格のためでもなく、実際に外国人と話すため、仕事をするため、知識を得るために学んでいたんですね。
この「使うために学ぶ」という明確な目的意識が、学習効果を高めていたのかもしれませんね。
文法研究の発展と学習法の進化
蘭学後期において文法研究が発展すると、学習方法は「暗唱のための素読」から「解釈の方法を習得するための素読」へと進化していったとされています。
ただ暗記するだけでなく、文章の構造を理解しながら読む。
この段階的なアプローチは、現代の言語学習理論にも通じるものがありますよね。
具体的な学習方法の事例
実践的な教科書を使った学習
江戸時代には、数多くの英語学習教科書が作成されました。
『諳厄利亜言語和解』などの教材は、「天気」「時刻」「通語」など日常生活に必要な英語表現を対話形式で学べるよう工夫されていたんです。
これって、現代の会話中心の教材と似ていますよね。
当時の英語教科書には、オランダ語に倣ったローマ字読みの発音表記が記載されていました。
これにより、日本人学習者は英語の音を体系的に習得することができたんですね。
ネイティブの発音を聞く機会が限られていた時代に、文字で発音を示すという工夫は本当に素晴らしいですよね。
幕末・明治初期の学習者たちの方法
幕末から明治初期の英語学習者たちの主な勉強方法は、次のようなものでした。
- たくさんの文をとにかく音読する
- 短文を日本語に訳す練習をする
- 単語や文章をひたすら書き写す
シンプルですが、この方法は言語学者シュリーマンさんが20ヶ国語を習得した際にも採用していたとされているんですね。
繰り返し、繰り返し、体に染み込ませる。
地道だけれど、確実な方法だったのかもしれません。
南方熊楠の実践的学習法
南方熊楠さんのような学者は、「対訳本に目を通し、酒場に行き、周りの会話から繰り返される言葉を覚える」という実践的な学習法を採用していました。
これって、現代でいう「実践的な環境に身を置く」学習法ですよね。
教科書だけでなく、実際の会話の中で学ぶ。
失敗を恐れず、とにかく使ってみる。
そんな姿勢が、語学習得には欠かせないのかもしれませんね。
新渡戸稲造ら知識人の取り組み
新渡戸稲造さんをはじめとする明治時代の知識人たちも、音読と暗唱を基本としながら、実際に外国人と交流する機会を積極的に作っていました。
中浜万次郎さんの『英米対話捷径』などの教材も、実用的な会話表現を学ぶために広く使われていたんですね。
当時の人々は、限られた資源の中で工夫を凝らし、効率的に英語を学んでいたんです。
現代に活かせる昔の学習法のヒント
ここまで見てきた昔の人の英語勉強法から、私たちが学べることはたくさんありますよね。
音読の重要性を改めて見直すこと。
完璧を求めすぎず、まずは使ってみる姿勢を持つこと。
実用性を重視した学習を心がけること。
実際、近年では江戸時代の英語学習法が見直されつつあります。
特に「音読」という学習方法が最新の英語授業で採用されつつあるんですね。
これは江戸時代の「素読」という学習法に回帰する傾向を示していて、当時の学習方法が現代教育にも応用される価値があることが認識されているんです。
私たちも、便利な教材やアプリを使いながら、昔の人の知恵を取り入れてみるのはいかがでしょうか。
まとめ:シンプルだけど効果的な学習法
昔の人は英語をどうやって勉強していたのか。
その答えは、「音読と暗唱を中心に、実践的に使いながら学ぶ」という、とてもシンプルなものでした。
江戸時代1600年頃から始まった日本の英語教育は、素読という伝統的な学習法をベースに、実用的な教科書を使い、積極的に会話を実践するというスタイルでした。
文法の完璧さよりも、まずは使ってみることを重視していたんですね。
この学習法は、現代の脳科学や言語学習理論からも理にかなっていることが証明されています。
そして何より、昔の人々が限られた資源の中で英語を習得できたという事実が、この方法の効果を証明していますよね。
英語学習に悩んでいるあなたも、一度原点に立ち返って、シンプルな方法を試してみる価値があるかもしれませんね。
声に出して読む、覚えるまで繰り返す、そして実際に使ってみる。
昔の人の知恵は、きっと現代の私たちにも大きなヒントを与えてくれるはずですよ。