
普段、車や電車で移動することが当たり前になっている私たちですが、「昔の人ってどのくらい歩いていたんだろう?」って気になったことはありませんか?
実は、江戸時代の人々は現代人の想像をはるかに超える距離を毎日歩いていたんですね。
この記事では、昔の人の歩く距離について、具体的なデータや当時の生活スタイル、そして現代人との違いまで詳しくご紹介していきます。
きっと、読み終わる頃には「昔の人ってすごいな」と感心するとともに、健康的な生活のヒントも見つかるかもしれませんね。
江戸時代の人は1日30〜40kmも歩いていた
江戸時代の人々は、1日あたり平均30〜40kmもの距離を歩いていたとされています。
これは現代人の数倍にも相当する驚きの距離なんですね。
国土交通省の公式ページや複数の大学教授の研究によると、旅人や庶民、武士など身分に関わらず、当時の日本人は非常に長い距離を徒歩で移動していたことがわかっています。
東洋大学の谷釜教授による2020年代のスポーツ史研究では、庶民の徒歩旅記録が再検証され、成人男性で1日平均34.9kmという具体的なデータも明らかになっているんですよ。
現代人の1日の平均歩数が約7,000歩(約3.5km相当)と言われていることを考えると、本当に驚異的な数字ですよね。
なぜ昔の人はそんなに長い距離を歩けたのか
日常生活が徒歩中心だった
まず大きな理由として、当時の生活が完全に徒歩中心だったという点が挙げられます。
車や電車などの便利な移動手段がなかった江戸時代では、どこへ行くにも自分の足で歩くしかなかったんですね。
買い物に行くのも、仕事に行くのも、すべて徒歩です。
江戸・明治期の庶民は1日約3万歩を歩いていたとされ、これは約15kmに相当します。
肉体労働が中心の生活だったことも相まって、幼い頃から自然と歩く体力が鍛えられていたんでしょうね。
効率的な歩き方をしていた
九州共立大学の木寺英史教授の分析によると、草履やわらじを履くことで、かかとをしっかり地面につける歩き方が自然と身についていたそうです。
この歩き方は、実は現代のウォーキング指導でも推奨されている疲れにくく効率的な歩行方法なんですね。
さらに、着物を着ていたことで「ナンバ歩き」という胴をひねらない歩法が自然と行われていました。
この歩き方は、体幹を安定させながら長距離を歩くのに適していたと考えられています。
インフラが整備されていた
もしかしたら意外に思われるかもしれませんが、江戸時代には街道や宿のインフラがしっかり整備されていたんです。
東海道や中山道などの主要街道には、一定間隔で宿場町が設けられていました。
これにより、旅人は計画的に休憩を取りながら、安全に長距離を移動することができたんですね。
また、草鞋は平均15文程度(現代の価格で数百円程度)で入手でき、長距離移動の必需品として広く普及していました。
具体的な歩行距離の事例をご紹介
江戸時代の旅人の1日の移動
江戸時代の旅人(成人男子)は、1日約32〜40kmを歩き、時速4kmで8〜10時間歩行していたとされています。
夜明け前に出発して、日没前には宿に到着するというスケジュールだったんですね。
例えば、江戸(東京)から京都までは約500kmの距離がありますが、これを約2週間程度で歩いて移動していたんです。
休憩日を含めても、かなりのハイペースですよね。
伊勢参りの記録
庶民の楽しみの一つだった伊勢参りでは、さらに具体的なデータが残っています。
東洋大学の谷釜教授の研究によると、男性の平均歩行距離は34.9km、女性は28.6kmだったそうです。
驚くべきことに、最長記録では男性が75km、女性でも59.7kmを1日で歩いた例があるんですよ。
これは本当に驚異的な数字で、現代人にはなかなか真似できないですよね。
女性でも男性とそれほど変わらない距離を歩いていたことから、当時の人々全体が非常に健脚だったことがわかります。
参勤交代での移動
武士階級の参勤交代でも、長距離の徒歩移動が行われていました。
大名行列では、身分によって移動のペースは異なりましたが、基本的には徒歩での移動が中心でした。
興味深いのは、織田信長が足半(つまさきだけを覆う草履)を好み、爪先歩きで素早い移動をしていたという記録があることです。
このように、身分や職業によって歩き方にも違いがあったんですね。
現代に活かせる昔の歩き方の知恵
かかと着地を意識する
前述した木寺教授の分析では、草履やわらじによる歩き方が現代のウォーキングにも応用できると紹介されています。
具体的には、かかとをしっかり地面につけて着地することで、疲れにくく効率的な歩行ができるんですね。
最近の健康・ウォーキング指導でも、江戸時代の歩行距離や歩き方が注目されているんですよ。
無理のないペースで長く歩く
昔の人々は時速4kmという、決して速くないペースで歩いていました。
これは、長距離を歩くためには無理のないペースを保つことが大切という教訓とも言えますね。
現代の私たちも、健康のためにウォーキングをする際は、このペースを参考にするといいかもしれません。
日常生活に歩く習慣を取り入れる
江戸時代の人々が健脚だった最大の理由は、日常生活そのものが徒歩中心だったことです。
現代では車や電車が便利ですが、意識的に「一駅分歩く」「近所への買い物は徒歩で」など、日常に歩く習慣を取り入れることが大切ですよね。
まとめ:昔の人の歩く距離から学べること
江戸時代の人々は、1日あたり平均30〜40kmという驚異的な距離を歩いていました。
これは現代人の数倍にも相当する距離で、伊勢参りでは男性平均34.9km、女性28.6kmという具体的なデータも残っています。
彼らがこれほどの距離を歩けた理由は、以下の3つにまとめられますね。
- 日常生活が完全に徒歩中心だったこと
- 草履やわらじによる効率的な歩き方(かかと着地)を自然と実践していたこと
- 街道や宿場などのインフラが整備されていたこと
また、着物に適した「ナンバ歩き」や、身分・職業によって異なる歩き方など、当時ならではの工夫もありました。
最近では、こうした江戸時代の歩行方法が現代の健康・ウォーキング指導にも活用されるトレンドが見られています。
昔の人の知恵は、私たちの健康づくりにも役立つヒントがたくさん詰まっているんですね。
今日から始めてみませんか
昔の人が1日30〜40kmも歩いていたと聞くと、「自分には無理だな」って思ってしまうかもしれませんね。
でも、いきなり長距離を歩く必要はないんです。
まずは、日常生活の中で少しずつ歩く機会を増やしてみることから始めてみませんか?
通勤で一駅分歩いてみる、エレベーターではなく階段を使う、近所への買い物は徒歩で行くなど、できることから始めてみましょう。
そして歩くときは、江戸時代の人々のように「かかとをしっかりつける」ことを意識してみてください。
きっと、歩くことが今よりもっと楽しくなるはずですよ。
私たちも、昔の人の健脚ぶりを少しだけ見習って、健康的な毎日を過ごしていきたいですね。