ガンと闘い困難を乗り越え日々成長するアスリートたち。湘南ベルマーレフットサルクラブ『久光重貴』選手の想いとは?!

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平成28年10月23日(日)

病と向き合いながら競技を続けるフットサルプレイヤー久光重貴・鈴村拓也が、病と向き合うことで感じたことやその想いを、同じく多くの苦難を乗り越えて成長を遂げるアスリートを迎えて語り合うトークショー」に参加してきました。

命について、自分の宿命について、本当に考えさせられました。

久光選手は湘南ベルマーレフットサルクラブに所属する現役フットサルプレーヤーです。2013年5月に肺ガンを告知されます。闘病生活を続けながらも、現役にこだわる久光選手が立ち上げたフットサルリボン、フットサルリボン活動におけるトークショーについて、今回ご紹介したいと思います。

何かに行き詰まっている人、悩んでいる人、なかなか前を向けない人にお伝えしたいです。

目次

久光重貴という選手は?

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1981年7月8日生まれ。神奈川県横浜市出身。ヴェルディ川崎ジュニアユース(当時)から帝京高校でサッカーを経験し、卒業後しばらくしてフットサルを始める。カスカヴェウ、ペスカドーラ町田でプレーをしたのち、2008年から湘南ベルマーレに所属。2009年には日本代表にも選ばれ、2010年にはチームキャプテンを務めた。

しかし、2011年に左足首に骨髄炎を発病し、決死のリハビリで車いす生活から1年半後には選手として復帰を果たすまでに快復した。

ところが更なる試練が襲い、2013年7月右上葉肺腺がんが見つかった。現在も抗がん剤治療を続けながらトレーニングをしている。2014年2月フットサル選手として復帰を果たした。

ご本人アメブロプロフィールより引用
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久光重貴選手インタビューはこちらから

久光重貴選手との出会い

元々、私は湘南ベルマーレフットサルクラブのファンでした。Fリーグ初年度はライバルチームに所属していて、なんだかゴツくて怖い選手だなというのが第一印象でした。

ベルマーレに移籍してきた時は、頼もしい選手が入団してくれて素直に嬉しい気持ちだったことを思い出します。そして、湘南ベルマーレフットサルクラブのイベント「ファン感フットサル大会」に参加しました。

ベルマーレの選手がファンたちのチームに加わって試合をするのですが、その時に久光選手が私のチームの助っ人でした。

他の選手は、ファンの人とコミュニケーションをとるというよりは、選手同士で話す感じでしたが、久光選手は違いました。

ファンの一人一人に気さくに声をかけてくれ、ゴツい、怖いというイメージが崩れ落ちました(笑)。何といっても愛称が「湘南の番長」ですからね。ギャップの違いが人気の秘密なのでしょうか。

いや、ご本人は優しい目をされてますよ。・・・・・、遅いって?!

冗談はさておき、試合の時のイメージと違い、気配りができる紳士な人なんだなと思いました。それ以来、ベルマーレのファンというよりは、久光選手の1ファンになってしまいました。

突然の告知・・・

久光選手が肺ガンであるとメディアにて知った時は本当に驚きました。奇しくも私の大先輩であり、ミュージシャンであるM姉さんが同じ年の6月に同じ肺ガンで天に召されました。

とくダネの特番でも放送されたので、ひょっとしたらご覧になった方もいるかもしれません。M姉さんに結婚式に出てもらって「乾杯」を歌ってもらうんだ。M姉さんは歌ってくれると約束してくれていました。

しかし、2013年10月の結婚式を待てずにM姉さんは旅立ってしまいました。

すいません、身の上話になってしまいましたが、2013年というのは自分にとって本当に忘れることのできない年なのです。

フットサルリボンの立ち上げ

久光選手は厳しい闘病生活を経て現役復帰しました。その過程において、「自分にしかできないこと」が何なのかを考えた結果、あることを決意します。

未来ある子供たちのために、小児がん患者支援団体フットサルリボンを立ち上げました。

「現役選手として復活できたのは、自分が強かったからではない。チームメンバー、スタッフ、サポーター、ファン、そして家族の多くの支えが自分を強くしてくれた。」

そんな自分にできること。

小児がん患者支援を中心に、病棟慰問、募金活動、Fリーグの試合観戦招待をはじめました。

実は、久光選手は、ある選手のおかげでここまでたどり着くことができたとも言っていました。その選手とは、元日本代表であり現デウソン神戸所属の鈴村拓也選手です。

鈴村拓也という選手は?

鈴村選手は、サッカーの名門である四日市中央工業高校を卒業後、Jリーグヴィッセル神戸に入団し、2年間プレーした後退団。フットサルに転向してからは、いきなり日本代表に選出され、スペインリーグでもプレーします。帰国後、Fリーグのデウソン神戸と契約し、順風満帆なフットサル人生を送られていました。

しかし、2012年12月、上咽頭ガンと診断されます。約2年の治療を経て、2013年9月、湘南ベルマーレ戦で復帰します。この復帰試合は、7月に肺ガンを発表した久光選手も駆けつけていました。

久光選手にとって、鈴村選手の存在がとても大きかったと思います。ガンのできた場所こそ違えど、厳しい闘病に打ち勝って現役復帰を果たした先輩であるのです。

鈴村 拓也 復活への道 〜デウソン神戸 公式サイト特設ページ〜はこちらから

フットサルリボンの活動

久光選手は、ガンを克服した心強い味方である鈴村選手と2014年にフットサルリボンを立ち上げ、今現在も厳しいリーグ戦の合間を縫って、日本全国各地で慰問活動、講演をされています。

久光選手、鈴村選手が活動を続けていく中で気づいたことがありました。

それは「笑顔の連鎖」です。

久光選手が子供たちと話したり、ボールを使って遊んだりすると、病気で笑うことも少なくなった子供たちが心から笑顔になるのです。その子供たちの笑顔を見た、親御さん、主治医の先生、看護師さんら皆が笑顔になる連鎖。その笑顔を見て久光選手、鈴村選手も笑顔になるんですよね。

笑顔の連鎖を生み出す喜び、それがフットサルリボン活動なのでしょう。

笑顔は人を幸せにしてくれます。病気をも蹴散らしてくれます。

「笑顔の連鎖」を紡ぐために。

久光選手と鈴村選手は、子供たち、親御さんの気持ちを前向きにできると信じて活動されています。

フットサルリボン~フットサルファンへのがん啓発と小児がん患者プロジェクト~公式サイトはこちらから

トークショー

フットサルリボン活動の一環であるトークショーが平成28年10月25日(日)、恵比寿ガーデンプレイスDMMラウンジで行われました。

トークショー詳細についてはこちらから

題して、

「病と向き合いながら競技を続けるフットサルプレイヤー久光重貴・鈴村拓也が、病と向き合うことで感じたことやその想いを、同じく多くの苦難を乗り越えて成長を遂げる アスリートを迎えて語り合うトークショー」

【困難と向き合うことで感じられたこと】をテーマに、久光選手、鈴村選手、そして今回のゲストであるブラインドサッカー日本代表加藤健人選手の3名でトークショーが展開されました。

ブラインドサッカー自体は知っていたものの、加藤選手に関しては初めてお聞きました。

加藤選手は、福島県出身で某有名高校サッカー部出身ですが、高校3年生の時に徐々に視力が落ち始め、視覚障がいとなった20歳の時にブラインドサッカーと巡り合ったそうです。

幼少から視力がなかったのではなく、高校3年生までは普通に視力があったそうですが、想像しただけでも、いや、想像できないほど想像以上に大変だったと思います。

ブラインドサッカーを体験ということで、アイマスクを付けて、音の鳴るサッカーボールでパス交換をしましたが、トラップすら一苦労です。

加藤選手の言葉で印象的だったのは、

目が見えないことが自分にとって普通」でした。

普通って何?普通って人それぞれであり、自分が基準であるので、今の状況が普通なのだと。

久光選手も鈴村選手も同じような話をされていました。

当たり前だと思っていることは当たり前ではない。」

病気も含めて、ありのままを受け入れて、今を大切に精一杯生きる。」

本当に説得力があり、重みのある言葉でした。

久光選手の言葉で印象的だったのは、

共に前進」です。

特に頑張っている人、病気で辛い人に対して「頑張ってください」という言葉はタブーと言われていますが、久光選手も例外ではなかったそうです。

本人に悪気は無くとも、「頑張ってください」と声をかけてくれるファンに対して、「これ以上何を頑張ればいいんだ?!」と悩む時期があったそうです。

そんな時に声をかけてくれたのが、同じ病棟の患者さんだったのです。

「久光さんは頑張っているよね。ぼくも頑張っている。みんな頑張っている。だから『共に前進』しよう。」と声をかけてくれたそうです。

この『共に前進』という言葉が、久光選手の心のモヤモヤを吹き飛ばしてくれたそうです。

トークショーを終えて

次回開催は未だ未定ですが、第2回、第3回と継続して活動されるそうです。私も今後も続けて参加したいと思います。

私は、「今を精一杯生きる人」を応援したい気持ちでいっぱいです。

もちろん、私自身も今を精一杯生きなければ意味がありません。

なぜなら、ひょっとしたら数秒後に、

事故、通り魔にあって死んでしまうかもしれない。

心臓麻痺、脳卒中で死んでしまうかもしれない。

テロ、大震災に巻き込まれて死んでしまうかもしれない。

だから、私は自分に言い聞かせる。今を精一杯生きよう

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この記事を書いた人

クイズ大好き、歴史大好き、ワンちゃん大好き。

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