トローチにも賞味期限があるって知ってましたか?
トローチは、喉が痛いときや乾燥が気になるときに舐めると楽になる口腔用剤です。
賞味期限が過ぎたトローチはどうなるのでしょうか?
結論から言うと、トローチの賞味期限はおよそ半年から1年ですが多少過ぎても問題はありません。
この記事では、次のことをお伝えします。
- 賞味期限が過ぎたトローチは使えるのか?
- トローチを長持ちさせる保存方法とは?
- トローチを舐めすぎるとどうなるのか?
- トローチの使用期限はどのくらいなのか?
トローチの賞味期限について正しい知識を付けておこう
トローチは、一般的には薬と同じように扱われます。ですので、実は賞味期限というこよりは「使用期限」があります。
使用期限は、処方箋や袋に書いてあるので、確認しておきましょう。一般的には、だいたい半年から1年ほどの使用期限になります。
しかし、使用期限といっても目安です。実際には、メーカーは製造から3~5年程度は効果が変わらないように品質をチェックしています。
ですので使用期限が過ぎてもすぐに捨てなくても大丈夫ですが、トローチ自体の効果が落ちる可能性もあります。
使用期限(賞味期限)が過ぎたトローチは大丈夫なの?
数日であれば使用期限(賞味期限)が過ぎたトローチを使っても健康に問題が起こることは基本的にはありません。
ネットやTwitterで見ると、「効きが悪くなっただけで問題なかった」や「1年以上経っても使って大丈夫だった」という口コミもありました 。
とはいえ、1年以上経ったトローチを安心して舐め続けるのは微妙ですよね。もったいない感はありますが…。
そんな私も、試しに約1年近く使用期限(賞味期限)が過ぎたトローチを舐めてみましたが全然問題はありませんでした。
トローチは乾燥した薬なので、空気中の湿気を吸収してしまうことがあります。このことで成分が壊れて効果がなくなってしまうことも考えられます。また、湿気でカビが生える危険性もあります。
トローチは病気を治すためのものなのに他の病気を引き起こすこともあるので、基本的には使用期限(賞味期限)切れのトローチは使わない方がいいでしょう。
トローチを長持ちさせる保存方法とは?
トローチで使用期限以外に気をつけたいのは保存方法です。保存方法を間違えると効果が弱まる恐れもありますので、以下のことに気をつけてください。
- 直射日光にさらさない
- 温度変化の少ないところに置く
- 乾燥したところに保管する
直射日光にさらすとトローチの光に弱い成分が壊れて効果が弱まってしまいます。
購入した時に付いていた薬袋のまま放置してはいけません。薬箱に入れたりして直射日光にさらさないように保管してください。
一般的にトローチを含む錠剤は室温保存とされています。室温とは30℃以下のことをいいます。
冷所保存もできますが15℃以下であることが条件です。凍らせる冷凍庫はNGですよ。
もちろん50~80℃にもなる夏の真っ盛りや日差しの強い車内はトローチにとって最悪の保存場所です。車内にトローチを置きっぱなしにするのはもちろん、できるだけ温度変化のない場所に置いてください。
乾燥しているトローチは湿度の高い場所だと空気中の湿気を吸ってしまいます。
カビが生えたり成分が壊れたりするので良くありません。湿気を防ぐためにお菓子などに入っている乾燥剤を一緒に入れて保管すると、トローチを湿気から守れるのでおすすめです。
トローチを舐めすぎるとどうなるのか?
トローチは、喉の不快感を和らげるために舐めるものですが、舐めすぎると副作用が起こる可能性があります。トローチは薬ですから、適切な用法・用量を守らなければいけません。
トローチの副作用としては、次のようなものがあります。
過敏症
発疹、じんましん、かゆみ、発赤、腫れなど
口内炎
口内の粘膜に小さな水泡や潰瘍ができる
味覚障害
甘味や塩味などの感じ方が変わる
舌炎
舌の表面が赤くなり、痛みや灼熱感がある
虫歯
一般的なトローチは、口の中の殺菌や消毒といった効果が期待できるのでトローチを舐めすぎたからといって虫歯にはなりづらいです。
但し、お子様向けの甘味料や加糖されているトローチは虫歯の原因になります。美味しいのでアメ代わりに舐めてしまうこともあるかもしれません。
成分表で確認するか、わからなければ薬局で薬剤師に確認してみてくださいね。
以上、これらの副作用が出たら、すぐに使用をやめて医師や薬剤師に相談してください。
まとめ
トローチの賞味期限(使用期限)は各メーカーによって前後しますが、基本は半年から1年となっています。
賞味期限を数日過ぎたからといってすぐに腐ってダメになるものではありませんが、そうは言っても使用期限や保存方法、用法・用量を守って正しく使うことをおすすめします。
もし、トローチを舐めても喉の不快感が治らない場合は、自分で判断せずにすぐに医師の診察を受けることをおすすめします。